To Be a Good Company

はじめての医療安全

患者にフルネーム確認が面倒くさいと言われたら

一日おきにリハビリテーションを受けている入院患者や、2週間に1回同じ外来を受診する患者から「いいかげん覚えてくれよ。どうして毎回名前を確認する、面倒くさい」と言われます。

正しいのはどっち?

  • (A)繰り返し来院している患者さんは確認しなくてもよい
  • (B)全ての患者さんに対しどの場面でも必ず確認する

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解説します!

>なぜフルネームで確認するか
患者さんは「自分がいつ呼ばれるのか」という思いで待っているので、名前を聴き間違えることもあります。ですから、患者氏名は必ずフルネームで確認しましょう。
こちらから名前を呼びかけて確認するのは、呼び出しであって患者確認ではありません。患者自身がフルネームを名乗るようにしてください。患者自身が医療に参加するという姿勢の第一歩になります。
>毎回確認されて面倒くさいといわれたら
「患者間違えを防ぐために、患者さんからお名前を名乗っていただいています」と、理由を患者さんにつたえましょう。そして、全ての場面で全ての職員が実施しましょう。

答え:(B)


同姓同名の患者さんの名前の確認

私たちの地域では同姓の患者さんが多く、同姓同名の患者さんが受診することがあります。そんな時患者さんの名前確認はどのようにしたらいいですか?

正しいのはどっち?

  • (A)生年月日など氏名の2つ以上のもので確認する
  • (B)顔を覚えているからフルネームで確認すればよい。

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解説します!

>同姓同名の場合はどうするか
地域によっては同姓の方が多い場合があります。
また、漢字が異なっていても声に出して呼ぶと全く同じ名前があります。
同姓同名の患者さんがいる場合は、生年月日や診察券番号、リストバンドなど2つ以上の識別子を使って確認をしましょう。
>視覚でわかるようにする
同姓同名の患者さんの診察券にシールを貼り注意を促したり、カルテに「同姓同名患者あり」など記載して注意を促している医療機関もあります。
事務部門が前日に受診科別に「同姓」患者の一覧を作成し、当日それぞれの外来に配布している医療機関や、入院患者の場合、スタッフステーションのナースコールの横に同姓同名ありの印を付けている医療機関もあります。

答え:(A)

PTPシートの誤飲

どうしてPTPシートを1錠ずつに切り分けて配薬してはいけないの?

正しいのはどっち?

  • (A)小さいので、取り出しづらくなるから。
  • (B)誤ってPTPシートから取り出さずに飲むことがあるから。

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解説します!

>PTPシートの誤飲事故
PTPシートとは、薬剤をプラスチックやアルミ等で貼り合わせて包装したものです。患者さんが内服薬を飲むときに、誤ってPTPシートごと飲んでしまう事故が繰り返し発生しています。
一般社団法人日本医療機能評価機構の報告によると、2011~2013年の2年間に26件もPTPシートごと内服してしまう類似事例が報告されました。
>PTPシートの誤飲を防ぐために・・
PTPシートの誤飲事故の防止対策として、①PTPシートは一錠ごとに切り離さないこと、②配薬の際、一包化された薬剤とPTPシートに入った薬剤を一緒に渡さないこと、③1錠ずつ切り離したシートは誤飲の危険性があることを患者さんや家族に伝えること、などが推奨されています。

※PTPシートは、誤飲防止のために、横か縦の一方向だけにミシン目が入っていて、手では一錠ずつに切り離せないようになっています。

PTPシート

答え:(B)

医療安全きほんの「き」

医療安全研修は、必ず参加しなければならないの?

正しいのはどっち?

  • (A)自分の業務に関係なければ参加しなくてもよい
  • (B)必ず参加する必要がある

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解説します!

>誰もが参加すべきもの
医療機関では、年2回程度の医療安全研修の実施が義務づけられています。これらの研修は、職種問わず、すべての職員が対象で、その病院の職員であれば、誰もが医療安全研修を受けなければなりません。
>なぜ、全員参加なのか
医療現場では、チームで役割を分担したり、引き継いだりして仕事を行っているので、「個人で間違わないよう気をつける」と意識するだけでは安全が守られません。すべての職員が医療安全研修の対象なのは、全員の知識や意識を高めることが必要だからです。
場合によっては、自分の今の仕事に直接関わることではないテーマの研修もあるでしょう。そんなときは、「自分には関係がない」と考えるのではなく、病院ではどんなことが起きているのか、他の部署ではどんな課題があるのかと、興味を持って参加しましょう。

答え:(B)