MRM室のサービスをご利用いただいた皆様に、2020年7月21日から8月7日の期間に実施した
「医療安全業務に関するアンケート」について、4回にわたり結果を報告いたします。
※44病院からご回答いただきました。
~回答していただいた病院の基礎データ~
(1)病床数
(2)医療安全管理加算の算定状況
(3)医療安全管理者の環境(ハード面)
(4)外部の情報収集等で、主に使用する手段(ハード面)
第1回 インシデント報告の活用について
(1)インシデント報告の集計頻度
(2)インシデント集計における困りごとの有無
(3)困りごとの内訳(複数回答)
(3)ー①「その他」のカテゴリー別分類
(3)-②「その他」の具体的な内容
◆分類に関すること
・事象レベルが違う場合訂正がタイムリーにできていない(100~199床)
・レベルが正しいかどうか判断に迷う(99床未満)
・分類に困っている(200~299床)
◆活用方法に関すること
・思うような活用ができていない(100~199床)
・毎月集計して報告しているが、例えば、転倒・転落における要因や発生時間など詳細のデータ集計まで提示できていない(300床以上)
◆システムに関すること
・紙ベース収集のため、整理・入力作業に困っている(300床以上)
・システムがないため、自分で集計表を作成し、入力・統計等を行っていて業務量が多くなる(200~299床)
・手書きレポートで手間がかかる(100~199床)
・手作業での集計作業の負担が大きい(200~299床)
・フォームはあるが、手作業なので時間がかかる(300床以上)
・未入力があり、項目集計が正しくない(300床以上)
・紙媒体のレポートで、任意の項目抽出が困難(200~299床)
・システムで集計できる項目が限られている(300床以上)
◆参加に関すること
・医師からの報告が少ない(300床以上)
・報告者(職種)に偏りがある(99床未満)
◆時間に関すること
・時間がかかる(99床未満)
・集計データを委員会資料に提示する作業に時間を要する(300床以上)
・集計した内容の分析に時間がかかる(100~199床)
(4)院内でのインシデント要因分析と防止策の検討
(5)インシデント要因分析と防止策検討時の困りごとの有無
(6)困りごとの内訳(複数選択可)
(6)ー① 「その他」のカテゴリー別分類
(6)ー② 「その他」の具体例
◆実施方法に関すること
・部署で行う振り返りが浅く、分析手法の活用ができていない(100~199床)
・非難する意見が出たり、意見を言う人が限られている(100~199床)
・再発防止対策の再評価ができていない(300床以上)
・情報取集、分析のプロセスや具体策の検討において、抽象的な言葉が多い(300床以上)
・一人で行うことが多い(200~299床)
・グループ討議ができない(200~299床)
◆時間に関すること
・タイムリーに分析する時間がない(100~199床)
・分析者を育てる時間がなかなか取れない(300床以上)
・RCAを教育し、使えるようになるまで時間がかかる(300床以上)
・多職種で話し合う時間が持てない(200~299床)
◆実施効果に関すること
・原因分析まではできているが、再発防止できない(100~199床)
・対応策が一般論になりがち(300床以上)
・分析には時間を要するため、現場になかなか浸透しない(300床以上)
◆周知・教育に関すること
・分析手法の教育が不十分(200~299床)
・医療安全管理者のみの分析では、いい対策にならないし、当事者の学びが少ないと感じる(300床以上)